脱毛の正体を知る!弱った頭皮への適切なケア方法

女性

活発に分裂する細胞に攻撃するのが抗がん剤の性質です。その影響で、健全な毛根細胞にも影響が及び、脱毛が起きてしまいます。少しでも精神的な苦痛を和らげるに、投薬治療前にヘアーカットやウィッグの準備をしましょう。治療の間の、敏感になっている頭皮のケアも必要です。投薬治療完了後には、毛根細胞が復活して、1年以内に元の髪型に戻れます。

抗がん剤治療で髪の毛が抜けるメカニズム

脱毛に繋がる原因

-抗がん剤と脱毛-

抗がん剤は、がん細胞をピンポイントに攻撃するための薬品ではありません。細胞分裂が活発に行なわれている部分へ多く攻撃する薬品だということを分かった上で使用して下さい。臓器や器官によって細胞分裂の速度が違います。比較的早く細胞分裂を繰り返す部位なら、抗がん剤は、がん細胞と勘違いして攻撃を加えてしまいます。

毛根

活発な細胞分裂を行なう部位の一つが毛根細胞です。常に分裂が盛んに行なわれる毛根細胞は、抗がん剤の影響で分裂が妨害されてしまいます。抗がん剤の働きによって健全な毛の毛球細胞にまで影響を与えてしまい、脱毛が現れます。

治療前の準備・やるべきこと

-治療前チェックリスト-

こちらでは、抗がん剤の副作用による脱毛に備えて、事前に準備しておくべきことを紹介します。

ヘアーカット

ヘアーカット

抗がん剤投与前に、行きつけの美容室で髪を短めにカットしましょう。ショートヘアにすると、薄毛が目立ちにくくシャンプーの時に抜ける毛の量が比較的少なくて済みます。抜け毛の進行も遅らせることができるので、見た目が急激に変化する心配もありません。精神的なダメージを少なくする効果があります。

爪切り

爪切り

抗がん剤の副作用によって、頭皮がデリケートになります。長い爪でシャンプーすると、弱くなった頭皮を傷つけかねません。頭皮を守るために、事前に爪切りをして短めにしておきましょう。短めの爪なら、洗髪時に頭部を傷つけるリスクが軽減できます。

医療用ウィッグや帽子の選定

ウィッグ

事前にショートヘアにしても、髪がたくさん抜けてしまうと薄毛は隠しきれません。薄毛が目立ちやすくなった時のために、医療用ウィッグや帽子を購入しましょう。ウィッグや帽子は、目立ちやすい薄毛部分を隠せるので、精神的な負担が軽減されます。同時にオシャレアイテムにもなるので、楽しみながら着用して治療にも前向きになれます。

投薬中に気をつけておきたいヘアケアの知識 

-ヘアケア知識-

鏡に写った女性

投薬治療中は、頭皮は敏感で脱毛しやすいので細心の注意を払ってヘアケアをしましょう。治療前まで行っていたシャンプー方法だと、頭皮を傷つけてしまいやすいです。洗い方や刺激の少ない優しい成分が入ったヘアケア商品を選びましょう。

    • シャンプーする女性
    • 頭皮ケアのタイミング

      シャンプーは今までどおり、頻繁に行っても構いません。投薬治療中は、免疫力が落ちるので頭皮を清潔にしておかなければ、頭皮ニキビが出やすくなります。頭皮環境を清潔に保つためにも、抜け毛が気になることもあるかと思いますが、必ず毎日欠かさずケアするようにしましょう。ただし、頭皮に痒みを感じる場合は無理にケアを行なわない方が良いです。

      痒みを強烈に感じる時期は、シャンプーでの洗髪は避けて、お湯で流すだけに留めましょう。お湯でも、頭皮汚れの約70%は落とせます。

    • ヘアケア製品
    • ヘアケア製品の上手な選び方

      できるだけ、殺菌剤が入った医薬部外品のシャンプーは避けましょう。投薬治療中の頭皮は、敏感なので殺菌剤の成分によって負担をかけてしまいます。刺激の少ないシャンプーを選んで、頭皮をいたわりましょう。

      刺激の少ないシャンプーでも、赤ちゃん用シャンプーの使用もおすすめできません。赤ちゃん向けで皮脂腺が発達していないことを想定したものなので、充分に汚れが落とせないからです。大人向けの低刺激シャンプーを事前に用意して洗髪をしましょう。

    • ポンプ
    • 洗い方のコツ

      シャンプー時は、直接原液を頭皮につけて洗うのは避けましょう。十分に泡立たず、うまく汚れを洗い流せない場合があります。手できめ細かな泡を立ててから洗髪しましょう。洗顔用のネットを利用すればきめ細かな泡が作りやすいです。

      洗う時は、爪を立ててではなく5本の指の腹を頭皮につけて洗うのを意識しましょう。指の間も2cm程開けて頭皮を頭の中央に向けて指を動かすのがポイントです。

治療が終われば髪の毛は生える!

-治療後の毛髪量-

笑顔 point

実は、無事に抗がん剤の治療を終えたら、再び髪の毛が生えてきます。副作用でおこる脱毛は一時的な症状で、抗がん剤が投与されなくなったら毛根細胞が復活して細胞分裂を始めます。個人差はありますが、抗がん剤投与終了してから約1~3ヶ月で産毛が生えてきます。全体的に生え揃うまで約8ヶ月~1年はかかります。ただし、再び生えた髪は、治療前と違う髪質になる場合があります。副作用での脱毛は憂鬱になりがちですが、治療が終わった後に新しく生える髪の毛が伸びるまでの過程を楽しんでみてはいかがでしょうか。